ご自宅に眠っているフィギュリンはありませんか?
「もう古い物だし売れないのでは?」と思われているそのお人形が、実は高価買取の対象かもしれません。
ここでは、高く売れるフィギュリンとはどういうものか、またフィギュリンを高く売るコツを紹介します。
そもそもフィギュリンとは?
フィギュリンとは、磁器製の人形のことを指します。
現在では、ハンドメイドであるもの、芸術性の高いものは総じて「フィギュリン」と呼ばれる傾向があり、レジン製、クリスタル製でも「フィギュリン」と呼びます。
しかし、本来は磁器製の人形です。
代表的なブランドに「リヤドロ」がありますが、実は最初にフィギュリンを制作したのは「マイセン」でした。
時は18世紀……。
当時のポーランド国王は、宮廷の大広間に『磁器製の動物園』を作りたいと考えました。この夢を実現するため、マイセンに「磁器製の動物作り」を命じたのです。
それがきっかけで誕生したフィギュリンは、宮廷の食卓装飾品として愛され、やがて長い歴史をかけて現在では一般の人々にも愛され続けています。
高く売れるフィギュリンとは?
現在では、数々のメーカーがフィギュリンの作成を行っていますが、やはり人気が高いのはリヤドロ、ロイヤルコペンハーゲンなど有名ブランドのフィギュリンです。
とはいえ、もちろん物によって買取価格は変わります。
具体的には、どんなフィギュリンが高価買取の対象となるのでしょうか?
大きいフィギュリン
フィギュリンの中には、高さが30センチメートルほどの大きさになるものがあります。
もちろん「大きければ大きいほど良い」というわけではありませんが、有名ブランドの作品であれば、ほぼ間違いなく高価買取の対象となるでしょう。
たとえば、リヤドロはどんなに小さい部品であってもハンドメイドで作成することにこだわっています。
高い技術を集結させないと完成しないフィギュリンであるため、サイズが大きくなればなるほどたくさん制作することはできません。
よって、大きなフィギュリンは希少価値が高くなり、買取価格も高くなる傾向があるのです。
付属品が揃っているもの
フィギュリンが入っていたケース、保証書などがあれば、査定額もアップします。
また、商品によっては、フィギュリンを飾る台座、布、背景になるパネル(屏風など)があるものがあります。
こうした付属品があるフィギュリンであれば、必ずセットにして買取に出すようにしましょう。
傷がないもの
磁器製のフィギュリンは、衝撃が加わると一部分に欠けが発生したり、ヒビが入ってしまったりします。
フィギュリンに限ったことではありませんが、そのような傷がないものは買取額が高くなる傾向にあります。
傷がないものは「美品」として扱われるので、できるだけキレイな状態、購入当初に近い状態で査定に出すようにしましょう。
ただし、傷があるフィギュリンでも、限定生産されたもの、入手困難なものであれば高価買取が可能な場合があります。
修復のための加工などは無理に行わず、ありのままの状態で査定してもらうことが大切です。
フィギュリンを高く売るコツ
フィギュリンの買取は、専門の買取業者に依頼するのがおすすめです。
また、業者によって査定価格が前後するので、複数の業者に査定を依頼し「相見積もり」を取るのことを推奨したいと思います。
そのうえで、以下のことに気を付けましょう。
保管に気を付けよう
保管方法が悪いと商品の色が褪せてしまったり、傷がついてしまったりすることがあります。
フィギュリンは「状態」が査定価格に大きく影響する商品であるため、
・箱に入れて保管する
など、気を配ることが肝心です。
またフィギュリンは、運搬中に破損することが多いといわれています。
移動させる際には十分に緩衝材を使用するなど、しっかり注意するようにしましょう。