世界中の「食器コレクター」を魅了するブランド食器。
中でも、製造されてから100年以上経過した食器は「アンティーク食器」として高い評価を得ています。
このタイプの食器は、実は日々の取り扱いが肝心です。
今回は、アンティーク食器を使用するうえでの注意点やキレイに保つためのポイントをお伝えします。
今後、いずれは買取に出すことを検討しているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
キレイに保つためのポイント
ポイント①
アンティーク食器は気温の変化が苦手なので、エアコンやストーブに当たらないようにしましょう。
壁にかけて鑑賞されている方も多いと思いますが、基本的には食器棚やガラスケースに収納するのがおすすめです。
そして、直射日光には特に注意しましょう。
手書きで絵付けがされているような食器は、日に当たることで日焼けや色落ちが発生することもあります。
「どうしても日光に当たってしまう」という場合は、食器棚などのガラス部分にUVカットシールなどを貼って保護しましょう。
また、愛煙家の方はタバコの煙にも要注意です。
副流煙に含まれるニコチンの影響で食器にシミができてしまう場合があるため、煙の当たらないところに保管しましょう。
ポイント②
最近の食器は、電子レンジやオーブンの使用ができるものが主流になっていますが、アンティーク食器は電子レンジでの加熱、調理ができないものも少なくありません。
家族が知らずに電子レンジに入れてしまった、ということにならないよう、日常で使う食器とは分けるなど対策をしておくことをおすすめします。
汚れたらどうする?
どんなに気をつけていたとしても、汚れてしまうことはあると思います。
そんなとき、どのようにして洗えばいいのか、チェックしてみましょう。
洗い方のポイント①
基本的には中性洗剤を使用し、手洗いで洗いましょう。
またコーヒーや紅茶などを注いだカップは、時間を置かずに洗うことで、着色汚れを防ぐことができます。
使用後、すぐにぬるま湯に浸すようにするとよいでしょう。
洗い方のポイント②
シルバー食器は優先的に洗うようにしましょう。理由は、他の素材よりも変色しやすいからです。
数時間の差で変色することはありませんが、長い時間放置するとくすみや錆びの原因になります。
使用する洗剤は、中性洗剤でOK。
洗浄後は自然乾燥ではなくキメの細かい布で拭きましょう。
また、シルバーの黒ずみにはアルミホイルが有効だといわれています。
沸騰したお湯に大さじ1杯の塩と、カットしたアルミホイルを入れて10分ほど煮ます。
そこに、黒ずみが気になるシルバー食器を入れます。
黒ずみが取れたことを確認したら、しっかり水分を拭き取って保管してください。